サイクル初心者

攻めサイクルが好きです

【剣盾S33シングル】ザシバドラグ展開【最高最終2004 -71位】

 

【はじめに】

初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。

ルールは変わりますが、最終2桁を取ることが出来たので、記録用に記事を残したいと思います。

 

【並び】

※(2022/11/13追記)レンタル再発行しました。必要な方は記事末尾の【追記】を参照

 

【構築経緯】

序盤にレンタル構築を使って潜っていた際に、襷悪巧み黒バドレックスが対面性能・崩し性能を汎用性を損なわずに高いレベルで両立しており、非常に使用感が良かったためここから組み始めた。

次に、黒バドが誘う黒バド受け(ガエン、ポリ2、バンギ、ラッキーなど)を起点に、黒バドを通すための場づくりやサイクルの崩しができる残飯砂地獄ラグラージを採用。

第2の禁伝枠として、黒バドとの攻めの補完に優れ、ラグ展開との相性もよい剣舞HDザシアンを採用し、以上3体を構築の軸とした。

環境トップのバドザシに対して、ラグを投げて展開していくためには黒バド受けを用意すべきだと考え、ダイマエースとしても運用できるHADチョッキガオガエンを採用。

ここまでの4体で手薄なのが、イベル軸・オーガ軸・ホウオウ入りサイクル・ラキヌオーであったので、これらに対抗できる@2を試行錯誤した。結果、最速珠ボルチェンサンダーD振りスカーフウオノラゴンが最も使用感が良かったため採用。

 

【コンセプト】

ラグラージを強く使う

・サイクルしながらエースの一貫を作る

・選出のパワーを落とさず、メタモンを処理する

 

【個体詳細】

黒バドレックス@気合の襷

性格:臆病 特性:人馬一体

実数値:175-81-101(4)-217(252)-120-222(252) ※A個体値1

技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/悪巧み

 

 禁伝枠1。個人的にはスカーフ推しだったが、悪巧みによる崩し性能の高さ、打ち分けできる点、スカーフメタモンに100%勝てる事が偉すぎて、気づいたら襷派になってた。稀に当たる嚙み砕くザシアンに台パンしなくて良くなるのも高評価。

 技構成はアストラルビット、サイコショック、悪巧みは確定。@1は悩んだが、構築単位であまりにもジガルデに薄かったので、ダイフェアリーを撃つためにドレインキッスにした。マッドショットや破壊光線の方が多分強かったが、致し方なし。

 

ザシアン@朽ちた剣

性格:意地 特性:不撓の剣

実数値:199(252)-214(36)-142(52)-x-152(132)-173(36)

技構成:巨獣斬/じゃれつく/剣の舞/電光石火

 

◆調整意図:

 HD→臆病オーガの雨潮吹きを最高乱数切り耐え

 H-A-B→コピー巨獣斬を最高乱数切り耐え(Aは可能な限り高く)

 S→あまり、準速エスバ抜き抜き

 

 禁伝枠2。HD振りは、対スカーフオーガは勿論だが、控えめ珠イベル(ダイバーンで死なない)や、ダイサンダーゼルネ+ゴツメ持ちの並び(ゴツメに1回触っても+2ダイサンダーで死なない)を特に意識してのもの。イベルやゼルネの先展開を許容することで、立ち回りの選択肢が格段に増えたので、HD振りで間違いなく正解でした。

 あらかじめステロを撒いておくことで巨獣斬+石火でコピーザシアンに勝てるよう、コピー巨獣斬耐えの調整も施した欲張り個体。この点もかなり生きて、ラグラージと並びでメタモンに強く出る事ができた。

 

ラグラージ@食べ残し

性格:呑気 特性:激流 

実数値:207(252)-130-154(236)-x-113(20)-58 ※S個体値0

技構成:クイックターン/砂地獄/あくび/ステルスロック

 

◆調整意図:

 HD→控えめ珠サンダーのダイジェットを最高乱数切り耐え

 HB→あまり、なるべく高く(目安:+1特化ザシアンの巨獣斬+じゃれつくを残飯込み92.45%で耐え)

 ↓ 参考元(シグマさんのGame8の大会の配信。ラグの解説は32:57くらいから)

強者だけの大会に挑みます…!Single Battle Fes. by game8 本戦2回戦【ポケモン剣盾】 - YouTube

 

 革命ラグラージ。ステロあくびクイタン@1のラスト1枠をコロコロ変えながら潜っていたところ、シグマさんの配信で見かけた「砂地獄」が最強だと思い、速攻でパクらせていただいた。

 「砂地獄+あくび」で起点になるポケモンを拘束し確実に眠らせつつ、「クイックターン」による後攻対面操作で、眠りターンを消費させず、後続を無傷で着地させられるのがあまりにも偉すぎた。あくび展開の弱点でもある、強引に寝かせて最速起きを狙ってくる動きに怯えなくてよかったので、非常に使用感が良かった。

 個人的にラグラージはクイタンを撃つタイミングの見極めがシビアで使用を避けていたが、誰でも再現性良く理想の展開を作る事ができるこの技構成は革命的だった。シグマさんの開拓に感謝。

 

ガオガエン@とつげきチョッキ

性格:意地 特性:威嚇

実数値:201(244)-168(140)-111(4)-x-123(100)-83(20)

技構成:フレアドライブ/地獄突き/蜻蛉返り/インファイト

 

◆調整意図:

 A→ダイバーンでH振りザシアンが大体落ちる

 S→S4振りバンギラス抜き  HD→あまり、なるべく高く

 

 黒バド受け。リフストやダイフェアリーを所持している可能性が高い黒バド入りにも安定してラグ展開を行うためには必須のクッションだった。

 対バドザシにガエンでダイマを切る展開になりがちだったため、ザシアンをワンパンできるようA振りで使用。副産物として、相手のCS黒バドの身代わりを蜻蛉返りで確定破壊できるのもかなり役に立った(耐久に振られていると身代わりを割れないが、S33を通して一度も身代わりが残ることは無かった)。残飯、ブーツ、ゴツメ、イバンなどガエンの型は色々と考えたものの、A振りチョッキでないと火力と耐久の両立が難しかったので、結局一番使いやすかったです。

 威嚇によるデバフ→ラグ引きで、本来ラグ引きが成立しない相手(珠エスバなど)を強引にあくびループに入れる立ち回りができるのもガオガエンの利点でした。

 

サンダー@命の珠

性格:臆病 特性:プレッシャー

実数値:165-x-106(4)-177(252)-110-167(252)

技構成:ボルトチェンジ/暴風/熱風/羽休め

 

 ごく普通の珠サンダー。主にイベル軸、オーガ軸、ホウオウ軸に選出を検討する。この枠は元々剣舞珠ランドで使っており、サンダーよりもイベル軸、ホウオウ軸への刺さりが良かったが、サンダー+ザシオーガにあまり勝てなかったので、仕方なく珠サンダーに変更した。性格は最後まで悩んでいたが、最速カイオーガを抜けない点が致命的だったので臆病で使用した。

 臆病かつ電気技をボルチェンにした時点で、威力140のダイサンダー媒体か熱風が無いとH振りザシアンに対面勝てない可能性があったため、構築単位で重いナットレイの対策も兼ねて熱風を採用。

 

ウオノラゴン@こだわりスカーフ

性格:意地 特性:頑丈顎

実数値:165-145(172)-120-x-116(124)-122(212)

技構成:エラがみ/噛み砕く/怒りの前歯/寝言

 

◆調整意図:

 D→控えめ珠カイオーガのダイアイス+霰ダメ、ダイアタックを最高乱数切り耐え

 S→スカーフ込み準速ムゲンダイナ抜き

 A→あまり、陽気ウオノラゴン程度

 

 カイオーガ、ホウオウ絡み、ラキヌオーの対策枠。珠カイオーガに対して、ボルチェンから後投げしてワンパンされないように最低限のD振りをして使用した。

 技構成は、必須の「エラがみ」、Sを下げて詰めるためのダイアタック媒体として「怒りの前歯」、バドホウオウへ選出しやすくなる「噛み砕く」、ダイウォール媒体の「寝言」の4つで完結。「逆鱗」はメタモンに撃たせて技をロックさせられる点が強かったが、逆に言えばそれ以外で生きる場面がほとんどなかったので、今回はダイマした時の性能を重視した。(何故かめちゃくちゃノラゴンにダイマを切って勝った。)

 

【構築の要点】

・ラグを始点とした積み&崩し 

 黒バドが特定の受け駒(バンギガエンポリ2ラッキーなど)を強烈に誘う為、ラグラージがこれらを起点にあくびループに嵌めたり、砂地獄の拘束やステロを駆使してサイクルの崩しを行い、黒バドの一貫を作る事ができる。また、ラグの項で書いた通り、砂地獄あくび→クイックターンでエースで着地させる動きが非常に強く、バドの襷やザシアンのHP(=耐久調整)を温存しつつ、理想の積み展開を再現性良く作ることができた。

 カバルドンと異なりジガルデやルギアを流せないなどの弱みはあるものの、砂で黒バドの襷を潰さない、コピー巨獣斬を1回耐えて流せる、イベザシヒトムのヒトムに強い、ガオガエンに挑発を撃たれてもクイックターンで逃げれる、ポリゴン2の冷凍ビームで削られ過ぎない、ラムランドロスのケアが効きやすいなど、カバにはない数多くの利点があり、S33の環境ではラグラージが非常に刺さっていた。

 

【重かった並びとポケモン

・珠すいすいガマゲロゲ

 ダイストリームにノラゴンを投げて、ダイマを切って処理するのが唯一のまともな処理ルート。気合い。ただ、ゲロゲが初手に来た時点で大体察したので、後発から上手く通して来た約1名以外にはおそらく全勝した。

 

【結果】

tn Organon (前日までtn f**k static)

 最高最終2004 -71位

tn ほしのつえ(前日までtn Abyss)

 最高1978 最終宇宙

 

【終わりに】

 構築にはかなり自信があり、今まで自力で組んだ中では一番良い出来の物ができたと思うし、対戦面でも終盤2ロム2桁以上をずっとキープできていたので、1つ成長できたのかなと思います。

 ただ、下振れたサブロムを救っているうちに、僕自身の体力が尽きてしまい、プレイングの質が明らかに下がっていたので、本ロムの2000チャレだけ通して保存してしまいました。本当に弱気すぎる…。

 8世代の僕のランクマはこれで終わりですが、9世代では最終2桁前半(できれば30位以内)を取れるよう気持ち新たに頑張りたいと思います。

 以上、閲覧ありがとうございました。何かあればTwitter(@carbon_poket)のDMまでお願いします。

 

スペシャルサンクス】

・バドザシの相談に乗ってくれた方々

Twitterで応援してくださった皆さん

・最終日通話してくれた濁10、きつねぽけ

 

 

 

 

 

【追記】

剣盾S36があと78年間も続くということで、レンタル再発行しました!www

↓S33原案

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↓最近オフ会とかで使った改案

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変更点①:ガオガエンの格闘技(インファイト→瓦割り)

 →インファイトで拾った試合が振り返ってみれば全く無く、壁構築への選出パターンを増やした方が有用だと感じたため。

変更点②:ウオノラゴンの型(耐久振りスカーフ→耐久振りイバン)

 →イバンの方がザシオーガや変な禁伝入り(パルキアとかレシラム)に強いため。また、対バドホウオウで、ウオノラゴンを出さなくてもサンダーラグガエンの選出で割と頑張れることが分かったため。

 実は②に関しては、S33当時から「イバンの方が強くね?」って思ってましたが、過疎により再戦があまりにも多く、型バレによる一点読みをされて負けたら萎えそうだったので、大人しくスカーフにした経緯もあります。

 果たしてS36の1位のレートがどうなるのか、そもそも僕はその時まだ生きているのか、楽しみですね(*´-`)

 

【追記2】

おおざっぱな選出だけ書いときます(目安程度)

vsザシオーガ→初手/初手or

サンダーの初手ダイマから対面的に詰める(ポリ2とかラッキーがいない時)か、初手黒バドから入りオーガが来たらノラゴンに引いて対処する選出が基本。(終わってみればラグが刺さってた試合が結構あったので、信じて出してもよかったかも。)

vsバドザシ→or(順不同)

バド以外の駒にラグが展開を取りやすく、バドに対してはガエンが展開を取りやすいため、ラグガエンは確定。禁伝は刺さってる方の1体しか出しません(大体黒バド)。バドザシガエンミラーでは、早めにラグでステロを撒いて相手のガオガエンにステロを複数回踏ませて黒バドの一貫を作る動きを意識していた。

vsザシイベル→初手or

ザシアンならラグ引き、イベルなら突っ込むの両対応ができるので、初手ザシアンから。基本はサンダーを選出するが、ヒトム等のサンダー受けが居る場合はチョッキイベルを軽めに見つつ、黒バドを投げていた(ステロ+ダイフェアリー(C+2)+珠ダメでいい乱数で無振りイベルが落ちる)。

 

vsバドホウオウ→初手or

テンプレのやつ(バド+ホウオウ+ナット+ポリ+バンギ+ガブ(ランド))には禁伝投げません。最終的にボルチェン珠サンダーを通す事を念頭に置きつつ、黒バド受けのガエン、ホウオウにふんわり役割が持てつつバンギやポリ2に強いノラゴンかラグを投げます。ガブ入りはステロを撒いてガオガエンのサイクル回数を制限してくることが多いので、ラグを選出して砂地獄で拘束、強引に削ってでも数的不利を取らないようにしてました。

 

その他は柔軟に対応(困ったらラグザシ黒バドを投げる)。