サイクル初心者

攻めサイクルが好きです

(SV S14メモ)ランドカミラオス



約半年間もブログを更新していないのがあまりにも虚しくなったため、こんな順位ですが記事を纏めていくことにしました。(これ書くのクソダサいけど、一応最高レートで保存してたら60位台だったらしい)


【結果】
tn かーぼん
最高2127/最終2066(184位)


【並び】


【構築経緯】


 ルールが変わっても最強のカイリュー、処理が面倒なガチグマに加え、物理で安定して詰めることのできないブリジュラスの3体が特にメタを貼るべき対象だと判断。
 特にブリジュラスに安定して勝つために、特殊アタッカーを基本選出に絡めることが必須だと感じたので、カイリューやガチグマにも有利を取れる眼鏡ハバタクカミをエースに据えることに決め、構築の始点とした。
 次に、ハバタクカミを強く動かす上で「行動回数を増やすための対面操作技持ちのクッション」「相手のエナジーハバタクカミを流せるポケモン」が欲しかったので、以上の要件を満たす突撃チョッキランドロスを採用。
 ここまでで、水ウーラオス(特に襷とスカーフ型)とパオジアンが重かったので、この2体にランドロスの威嚇と合わせてサイクルを回すことが可能でありながら、第2のエースとして運用できるのが強力なゴツメビルド水ウーラオスを採用し、上記の3体を構築の軸とした。

 次に、軸で重めのトドロクツキやイダイトウ、ラティアスへのストッパーとなり、汎用性の高い対面駒としても投げやすい襷電気テラスパオジアンを採用。

 ここまでで、受け寄りのサイクル(ドヒドイデ絡み等)、キョジオーン軸が崩せなかったため、崩し枠として残飯鋼テラス身代わりラティオスを採用。

 最後に、出し負けの少なさから軸を出せない時の対面選出の初手枠として機能しつつ、キュウコン展開やディンルー展開を止めることができる挑発炎オーガポンを採用。


以上の6体で構築が完成した。


【個別解説】

ハバタクカミ@拘り眼鏡 ≪テラスタイプ:妖≫
性格:臆病 特性:古代活性
実数値:131(4)-x-75-187(252)-155-205(252)
技構成:ムンフォ/シャドボ/パワージェム/滅びの歌
*A個体値0

 構築のエース。ブリジュラスを安定して処理するための高火力特殊枠の中で、対スタンパへの汎用性が抜けて高いと感じて採用した。
 今期は眼鏡カミミラーが絶対に多いと思っていた事に加え、AS竜舞カイリューが意地ばかりになっていたので、「これらを上から処理するための素早さ」が耐久よりも重要だと思いCSに振り切った。最速にした他の利点としては対エナジーカミにおいて、ランドロスの岩石→蜻蛉→眼鏡カミ着地をすると、S計算での切り捨ての関係で相手が最速であっても上を取れることが挙げられ、ランドロスを盤面に残したくない場面で役に立った。テラスタイプは耐久を失った(=不意打ちで死ぬ)のでフェアリーテラス一択。
 構築作成当初は、ランドロスの蜻蛉帰り→眼鏡カミ着地→素ムンフォでブリジュラスをカモリまくっていたが、シーズン終盤になるにつれてブリジュラスがHDに振り始めているのを感じたので、蜻蛉から着地させた後はフェアリーテラスムンフォを押すように心掛けていた。


ランドロス@突撃チョッキ ≪テラスタイプ:水≫
性格:意地 特性:威嚇
実数値:195(244)-187(36)-116(44)-126(4)-123(180)-96
技構成:地震/岩石封じ/草結び/蜻蛉帰り
*S個体値22

◆調整意図:
S:ミラー意識で遅め/無振りタケルライコ抜き
HD:C187ハバタクカミのムンフォを3耐え
HB:A200水ラオスの水流連打を水テラス時に3耐え
A:11n C:端数

 ハバタクカミと合わせる上で最高のクッション。みんな辿り着く所は同じなのか、「Sに下降補正を掛けたチョッキランド+眼鏡ハバタクカミ」の並びのミラーに何度も当たったので、不毛な同速ゲー回避のためS個体値を下げて使用した。上記の最速ハバタクカミと合わせて、同種の構築には調整で差をつけて殆ど勝つことができた。
 テラスタイプは水ラオスに居座る場面を想定して水にしたが、最後の1時間くらいで2回も鋼テラスなら勝てた場面があって泣いた。正直一長一短だと思います。


水ウーラオス@ゴツメ ≪テラスタイプ:毒≫
性格:陽気 特性:不可視の拳
実数値:201(204)-150-139(148)-x-80-150(156)
技構成:水流連打/ドレパン/ビルド/アクジェ

※S13のほかぜさんの型・調整をお借りしました。
準速水ラオス抜き、意地鉢巻パオのサイコファングを14/16耐え

 水ラオスとパオジアンへの見えにくい引き先。特に水ラオスに関してはランドロスが強烈に初手に誘うため、水ラオスに引いて接触ダメージで大幅に削り、ダメージレースを有利に進める事ができるのがとても強かった。(余談だが、ゴツメを持ち得るポケモンカイリューなど)と、水ポン・ドヒドイデモロバレルなどを構築に採用しないようにしてから、初手水流連打を素直に撃たれる確率が一気に上がった気がした)
 また、引き先でありながら自身がエースになれるパワーも持っており非常に強力なポケモンだった。実はS12でもゴツメラオス(当時はフルアタHABベース)を使っていたが、絶対にこの型の方が強い。ほかぜさんの開拓に感謝。


パオジアン@気合の襷 ≪テラスタイプ:電気≫
性格:意地 特性:災いの剣
実数値:155-189(252)-101(4)-x-85-187(252)
技構成:氷柱/鬱憤/テラバ/礫

 対面駒。軸で厳しいポケモンへの穴埋めとなるのは勿論の事、「カイリューにテラスを切らせる高速アタッカー」という役割が眼鏡カミと共通しているため、不都合なポケモンさえいなければ基本選出(ランドカミラオス)のカミの枠を代替して選出することができた。
 技構成はメインウェポンの「氷柱落とし」、採用理由でもあるイダイトウへのストッパーとして必須の「鬱憤+礫」、アシレーヌドヒドイデなどへの汎用的な打点となる「テラバースト」の構成。電気テラス+素で撃てる悪技の存在により、軸で地味に重いサーフゴーにほぼ全対応できるのも偉かった。
 文句なしの補完枠であったが、ブリジュラスが見えると選出をやや躊躇してしまう点が惜しかった。


ラティオス@残飯 ≪テラスタイプ:鋼≫
性格:臆病 特性:浮遊
実数値:161(44)-x-101(4)-182(252)-132(12)-170(196)
技構成:サイコノイズ/竜の波動/身代わり/瞑想
 *A個体値0

◆調整意図:
S:最速ガブリアス抜き
C:火力を上げるために振り切り
(目安:+2竜の波動で呑気D252振りチョッキママンボウを確定2発)
H:16n+1
B:身代わりが無振りママンボウのクイタンを確定2耐え
D:あまり(テラス&瞑想2積み時、身代わりがC187カミのシャドボを確定耐え)

 崩し枠。「身代わり瞑想+サイコノイズ+鋼テラス浮遊」の組み合わせが非常に強く、ドヒド入りの受けサイクルは勿論、ヘイラッシャ・ポリゴン2モロバレルママンボウなどの身代わりに弱い受け駒に対するメタとしても非常に強力であった。
 しかし、構築の見た目からラティオスが崩し枠であることが容易に想像できてしまい、キョジオーン軸などに裏選出(パオカミウーラなど)を投げられてカモられる事が多々あったので、もう少し適切な崩し枠が居たかもしれない。
 技構成の@1の枠には癖のない打点&ママンボウの突破手段として龍の波動を採用していたが、瞬間打点の高い流星群や、悪タイプに通る波動弾でも面白かったかも。配分はラティオスの高いCを生かせるようにCSベース。


炎オーガポン@竈門の面 ≪テラスタイプ:炎≫
性格:意地 特性:型破り
実数値:179(188)-165(76)-111(52)-x-118(12)-153(180)
技構成:蔦棍棒/ウッドホーン/岩石封じ/挑発

※耐久に振ったイーユイ抜きの調整が欲しかったので、S13のLazyさんの調整をお借りしました。

 高い対面性能から出し負けることが少なく、軸が出せないときの対面選出の初手枠として無難に強かった。このポケモンを入れた対面選出の選択肢を確保したことで、個人的に完成度の高い構築の要件だと思っている「ベクトルが異なる勝ち筋(選出)を構築内に複数取り入れる」ことができた。
 技構成のラストに入れた挑発は、「対面選出が苦手とするステロor壁展開の阻害」「対面を捌くためのサイクルへの簡易的な崩しとなりえる」といった点で、今回の炎オーガポンの用途と非常に良く噛み合っていた。

【選出】
・基本選出(BIG7+ブリジュラス/ランドロス系統に)
→初手+裏
・基本選出の派生形
→初手+裏
・対面選出
→初手+@2(orの形が多い)
・vsキョジオーン等
@2(ほぼ


【感想】

 S9から一度も欠かす事なく最終日構築にランドロスが入っていますが、今期はメタられているのを非常に強く感じました(初手に投げていたので余計に)。無理すぎるクリアチャームカイリューと襷氷テラバイーユイの被害にそれぞれ2回ずつくらい遭って、今期はギリギリ事故で片づけられるレベルだったけど、増えるようなら二度とランドロスを握りたくないと思った。
 また、ランドカミラオスで厳しい水ポンへの回答が曖昧だった事、受けを汎用性の低い単体(ラティオス)で見ていた事は明確な反省点。
 最高レートから潜った試合以降は、キツい構築を引きまくって溶かして終わったが、真面目に取り組んでいるのに最終2桁ラインを超えられない、という日々が半年以上続いていたので、何かヒントを掴めたシーズンだったと前向きに捉えてはいます。(苦手な1シーズン目だったから尚更)
 勿論最終的な目標は2桁ラインに達する事ではないので、これからも満足のいく順位を取れるように頑張ります。