サイクル初心者

攻めサイクルが好きです

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【自己紹介】

はじめまして。かーぼんと申します。

長らくエンジョイ勢(RSEから全作プレイ)でしたが、コロナによるおうち時間の増加を機に、剣盾のS8(鎧の孤島環境)から本格的にガチ対戦を始めました。

 

殴れるサイクル構築が好きです。

SVでの目標は最終30位以上を取ることと、安定して2桁前半を取れる実力をつけることです。

社会人のため、仕事との折り合いを付けつつにはなりますが、自分のペースで頑張ろうと思います。

 

好きなポケモンはヒバニー系統(ヒバニー、ラビフット、エースバーン)が最推し。次点で、マイナンハリマロンヌメルゴン、パーモットあたりが好きです。

ポケモン本編の他には、ポケモン不思議のダンジョンシリーズが好きで、こちらも全作プレイしています。空と超は、やり込み用とストーリーを何度も楽しむ用の2ロムでやってました。新作の発売をずっと待っています(もう来ないかもしれない…)。

 

ポケモン以外だと、ワールドトリガーというSF漫画が大好きで、これのためだけにジャンプSQを毎月買って読んでいます。

 

twitter:@carbon_poket

↑対戦で上位目指して頑張る人と仲良くなりたいです。気軽に絡んでくれると嬉しいです。

 

【過去戦績】 *最終2桁以上のみ

9世代(SV)

S9 2125 -30位 [記事]

S7 2059 -30位 [記事] *初最終2桁前半

S4 2139 -86位 [記事]

 

8世代(剣盾)

S33 2004 -71位 [記事]

S30 2006 -82位 [記事]

S28 2012 -95位 [記事]

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S26 2021 -51位 [記事] *初最終2桁

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【SV S9シングル】チオンウーラ双軸サイクル【最終30位】



【はじめに】
 初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。最終2桁前半を取ることが出来たので記事を書きたいと思います。
 僕のプレイングがお粗末すぎて勝ち切れませんでしたが、構築はそこそこ強かったと思うので、誰かの参考になれば嬉しいです。

【並び】

※レンタルID:9W63LN(9月中は残しておきます)

【構築経緯】

対処の難易度が高い水・悪ウーラオスやパオジアンに対して基本有利で、ディンルーに対しても大きくテンポを取る事の出来る、HBフェアリーテラス残飯チオンジェンが環境に刺さっていると感じたので構築の始点とした。
環境に一番多いチオンジェン対策がサーフゴーであったので、対サーフゴー最強のチョッキイーユイがチオンジェンの相方として最も合理的だと感じて採用し、上記2体を構築の軸とした。

チオンジェン+イーユイだけでは、身代わり持ちのハバタクカミのケアが難しく対策が必要であったのと、チオンジェンが物理の役割集中で突破されないよう負荷を分散させるクッションが必要だと思ったので、これらの条件を満たすレッドカードドヒドイデを採用。

ここまでで不足している崩し枠となれるだけでなく、タイプや特性を生かして、ドヒドイデやチオンジェンを強く動かす事ができるアタッカーとしてフェアリーテラス鉢巻ランドロスを採用。

次に「ガチグマなどの強力な崩し枠が居る構築」「サーフゴー入りのうち、チオンジェン+イーユイ+@1で選出が纏まらない構築」などにはチオンジェンを出したくないと思ったので、攻め駒主体の選出(裏選出)を別途用意することにした。
その攻め駒を試行錯誤していた際、チオンジェンが初手に呼ぶポケモン(零度パオジアンなど)に強く、初手枠として非常に強力だったことからスカーフ水ウーラオスを採用。

最後に、ウーラオスと並べる攻め駒として、ここまででシンプルに重いカイリューやウーラオス、ヘイラッシャなどへの対抗策となる汎用特殊アタッカーの眼鏡霊テラスハバタクカミを採用。


以上の6体で構築が完成した。

【コンセプト】
・チオンジェン軸の受けサイクルで詰めて勝つ
・水ラオス軸の攻めサイクルで殴り切って勝つ
・上記2つの勝ち筋を構築内で両立させ、相手に応じて適切な勝ち筋を選択する

【個体詳細】 *赤字:上昇補正 青字:下降補正

チオンジェン@食べ残し ≪テラスタイプ:妖≫
性格:図太い 特性:災いのお札
実数値:192(252)-81-165(236)-117(12)-156(4)-91(4) 
技構成:ギガドレイン/イカサマ/宿り木の種/守る
*A個体値0

◆調整意図:
H→16n(食べ残しの回復量意識)
C→無振りテツノツツミをギガドレインで乱数一発(81.2%)
S→ミラー意識で気持ち程度の端数振り
B→あまり、役割対象に安定させる為なるべく高く D→端数

 構築の組み初め。S9は明らかにこのポケモンへの警戒が薄い構築が多く、非常に通りが良かった。
 技構成に関しては「宿り木の種+守る」は抜く理由が無いので確定。残りの2枠は色々と試したが、猛威を振るっていた剣舞水ウーラオスに対して「ギガドレインイカサマ」の構成が最も安定すると感じたので採用した。ギガドレインを入れる副産物として、テツノツツミに非常に強くなるため、チョッキ枠がツツミに弱めのイーユイである本構築では非常にマッチしていたと思う。
 テラスタイプは一致技しかない剣舞悪ウーラオスに安定するフェアリーテラス一択。基本的にはテラスを切る前提で選出するが、プチ流行していたイダイトウ入りに限っては素のタイプで完封することができるので、テラスを切らない試合展開も思い浮かべながら動かすこともあった。



イーユイ@突撃チョッキ ≪テラスタイプ:霊≫
性格:控え目 特性:災いの玉
実数値:147(132)-x-100-190(140)-140-150(236)
技構成:悪波/オバヒ/カタスト/サイキネ
*A個体値0

◆調整意図:
S→準速ウーラオス抜き
C→悪の波動+カタストロフィでH197-D115カイリューが14/16で落ちる
H→C203サーフゴーの眼鏡ゴルラ(非テラス時)+A204カイリュー地震(テラス時)をほぼ耐え
 A200水ウーラオスの水テラスアクアジェットを15/16耐え

 サーフゴー対策。チオンジェンを軸にする以上、サーフゴーに後投げから余裕を持って勝てるレベルのポケモンが必要だが、他のよくいるチョッキ枠が何一つ信用ならなかった(大体眼鏡シャドボが痛すぎる or 殆どの場合で裏にいるカイリューに負荷がかからない)ので、無難にイーユイに落ち着いた。
 技構成はカイリューサフゴを意識した「カタストロフィ+悪の波動」、炎打点の「オーバーヒート」、ウーラオスドヒドイデに撃つ「サイコキネシス」を採用。オバヒを外した時以外で噴煙や火炎放射が欲しかったと思うことはなく、サイコキネシスで数え切れないほど拾ったので、この構成が結論だったと思う。
 スタンパに対しても出しどころを間違えなければ特殊受け&簡易な崩し枠として強力に動かせるため、チオンジェンとセットでなくても選出することがそれなりにあった。そのため単体性能を上げるべく、耐久と火力をギリギリまで切り詰めてSに振ってウーラオスの処理を行えるようにしており、生きる場面もかなり多かった。やはり環境トップへの処理ルートは多ければ多いほど良いと改めて感じた。


ドヒドイデ@レッドカード ≪テラスタイプ:ノーマル≫
性格:腕白 特性:再生力
実数値:157(252)-83-206(124)-×-179(132)-55
技構成:アクアブレイク/毒びし/再生/黒い霧

参考→【S7 最終4位/レート2127】俺のチオンドヒドは強い - もんぶりゃんって言うらしいよ

 チオンドヒドのサイクルで詰められそうな時のみに投げる。選出率は最下位であったが、見せ駒としての圧力がやばく、ブエナカミが全く出てこなくなるなど明らかにこちらの都合の良い方向に相手の選出が歪んでいたのを感じたので、構築から抜けないピースだった。
 テラスタイプはハバタクカミやイダイトウの霊技の一貫を切れたら便利そうだったのでノーマル。
 調整はもんぶりゃんさんがS7で使用されていたものをそのまま使わせて頂いた。本構築では相手のハバタクカミやイーユイに対して役割があるので、HB特化よりもDに少し振り分けている方が使いやすかった。



ランドロス@拘り鉢巻 ≪テラスタイプ:妖≫
性格:意地っ張り 特性:威嚇
実数値:173(68)-209(196)-112(12)-x-101(4)-140(228)
技構成:地震/テラバ/岩雪崩/蜻蛉

◆調整意図:
S→準速セグレイブ抜き
A→11n、HB特化ドヒドイデ、B4振りテツノツツミを地震で確定1発
HB→A211ガチグマの根性空元気を威嚇込みで14/16耐え
 テラス時A189パオジアンの氷柱落としを威嚇込みでほぼ2耐え
HD→C187ハバタクカミの+1ムンフォを15/16耐え

 便利な崩し枠。テラス後チオンジェンやドヒドイデを絡めたサイクルに通る地面と電気の一貫を消すのは勿論、威嚇を絡めて物理をチオンジェンで詰めるルートが取りやすいのが非常に強力であった。
 テラスタイプは当初は「ドヒドディンルー+地面無効枠」の並びへの崩しとして強力な飛行テラスで使用していたが、パオジアン入りへ選出を躊躇してしまうのがストレス過ぎたので汎用性を意識してフェアリーテラスで最終的に採用した。
 滅茶苦茶強かったし、替えとなるポケモンが居ない気もするが、負け試合の多くがこのポケモンが拘っていることに付け込まれ、カイリューサーフゴーでサイクルを回される事だったので、改良するならここから変えるべきなのかもしれない。


水ウーラオス@スカーフ ≪テラスタイプ:水≫
性格:意地っ張り 特性:不可視の拳
実数値:195(156)-176(76)-133(100)-x-81(4)-139(172)
技構成:水流連打/インファ/蜻蛉帰り/アクジェ

◆調整意図:
S→スカーフ込み最速テツノツツミ抜き抜き
A→11n、無振りパオジアンが水テラス水流連打で確定1発
HB→A189パオジアンの抜群テラバーストを13/16耐え
HD→C176テツノツツミのフリーズドライを13/16耐え
※AとSをこれ以上削りたくなかったので、耐久方面は最大値を取った。

 構築の核。選出率は間違いなく1位で、選出時はほとんどの試合で初手に置いていた。
 チオンジェンが初手零度パオジアンを呼びまくるが、それをスカーフ水ラオスで最低限の試行回数で迅速に処理する事が出来たのが、一撃技に屈しやすいチオンジェンサイクルで結果を残せた要因の1つと考えている。
 蜻蛉帰りという技がとにかく偉く、「相手の物理受け(ヘイラッシャ、HBカイリュー)への引きに対して、眼鏡ハバタクカミを投げて崩しを行う」「草/電気パオジアンを削った上で、テラバーストをチオンジェンで半減で受ける→イカサマで処理」「初手の飛行テラスカイリューマルスケを割った上で、ランドロスで受ける→鉢巻岩雪崩で処理」といった取り巻きと合わせて強く、再現性のある動きをいくつも取り入れる事ができた。
 自由枠はアイススピナーや雷パンチなどのサブウエポンを入れても良かったが、それらを撃ちたいと思う場面が殆どなかったので、前期のスポンジさんの記事を参考に詰め筋として優秀なアクアジェットを採用した。



ハバタクカミ@拘り眼鏡 ≪テラスタイプ:霊≫
性格:控え目 特性:古代活性
実数値:131(4)-x-106(244)-190(140)-156(4)-170(116)
技構成:ムンフォ/シャドボ/マジフレ/滅びの歌
*A個体値0

◆調整意図:
S→最速ガブリアス抜き
HB→A197ランドロスの飛行テラバを14/16耐え
  A200ウーラオスの水テラス剣舞アクアジェットを13/16耐え
  Aぶっぱパオジアンの氷柱落としを陽気なら確定耐え、意地なら12/16耐え
C→あまり、H197-D115ノマテラカイリューマルスケあり)をムンフォ×2で91%で落とす

 ウーラオスと攻めの補完が優れたアタッカー。毒や鋼テラスの水ウーラオスにムンフォを半減されまくり腹が立ったので、テラスシャドボでワンパンしてやろうと思い、誰も使ってなかった霊テラスで採用した。
 他にも、チオンドヒドとハバタクカミ自身が誘いがちなチョッキヒードラン、チョッキジバコイルを2発で、H振りだけのハッサムを1発で有利乱数で仕留める事ができるので構築との噛み合いが良くそれなりに強かった。
 反面、優秀な耐性が無くなり、特にパオジアンの不意打ちに簡単に縛られてしまうので、かなりピーキーな性能をしていたとは思う。
 技構成は一致技2種は確定として、残り2枠は構築単位で重い脱出パックモロバレル対策で「マジカルフレイム」、ギミック構築をチオンジェンの守ると合わせて狩るための「滅びの歌」を採用した。

【構築の要点】
・勝ち筋の分散 ←→

チオンジェンは非常に役割対象が広く強いポケモンであるが、このポケモンを軸にすると介護する形のワンマンチームになりがちで、対策ポケモンが並んだ明らかに刺さっていない構築に不利を取りがちだと感じた。そこで、裏選出のパワーをとにかく上げる事を意識して構築を組み、チオンジェン軸の詰ませに重きを置いたサイクル、水ラオス軸の殴りきる事に重き置いたサイクルの2軸とすることで、適切な軸を選択すれば殆どの構築に5分以上の勝負をすることができた。
 また、チオンドヒド以外の4体がサーフゴーに基本的に強く、水ラオス軸で選出すると此方はサーフゴーに強いポケモンしか出してないのに、相手はチオンドヒドを見てサーフゴーを出してくれ、1体腐って簡単に勝てる、というような状況が頻発するのも強かった。

・後発チオンジェン 

 世間の多くのチオンジェン構築が「初手にチオンジェンを投げて、弱いタイプをテラスで変えて展開していく」というものであると思うが、滅茶苦茶多かった初手零度パオジアンに負けやすい点、初手に露骨な対策枠(挑発襷カミや身代わり○○、草テラス○○)を呼びやすい点から極力初手投げはせず、別の初手枠(スカーフ水ラオス)でこれらを潰すことを選出上意識していた。
 チオンジェンの着地タイミングに関しては、水ラオスのスカーフ蜻蛉からあと投げしたり、ランドロスで威嚇のデバフを入れてから蜻蛉又はタイプの補完を生かして引いたりして、役割対象の物理との対面を確実に作ってから宿り木で嵌めていくことを徹底していた。ラオスが誘う草・電気技、ランドロスが誘う水技にチオンジェンは耐性がある為、1サイクル目は綺麗にタイプ受けが可能であるのも強かった。

 

【選出】
・初手(oror)+
基本選出①。組み初めのチオンイーユイ軸の選出で、@1の枠は相手にパオジアンが居なければランドロスを最も信用して投げていた(威嚇によるサイクル補助や、カイリューの電磁波の一貫を切れたりするのが強いため)。

・初手(刺さっている時はも絡める)
基本選出②。補完で採用したウーラカミランドの3体が非常に強力だったので、もはや基本選出の1つと化した。基本的には初手水ウーラオスランドロスから展開し、タイプ・数値・特性を生かした3体の攻めサイクルで殴り切って勝つ。特殊受けの枠や、炎悪の打点が欲しい場合にはイーユイを絡める。

+(ororor) (順不同)
→チオンドヒドで詰んでそうな相手に投げる。TODになりやすいので20分タイマーの用意を忘れない。@1の枠に出すのがイーユイだろうと、サーフゴー入りには絶対にしてはならない選出。

・初手+(oror)
→「ハイブリッド」と呼んでいた選出。初手水ラオスで始動しながら、クッションとしてチオンジェン、エースとしてもう一体攻め駒(カミが多い)を置く。基本はウーラと攻め駒で殴りきって勝つことを目指すが、試合展開を見て、チオンで詰ませられそうな場合は貪欲に詰ませを行う。

・初手 or 初手
→TOP6(ディンカイサーフパオカミウーラ)系統への選出。相手の選出が殆どディンカイサーフなので、初手チオンジェン+崩し枠のイーユイ+スイーパーのハバタクカミで楽に勝てる予定…だったのですが、やはり零度パオジアンの数が異常だったので、最後の方はパオに強めでディンカイサーフに対しても大体勝てる基本選出②(ウーラカミランド)で対応していた。パオジアンが居ないTOP6に近い構築(パオの枠がツツミとかになっているもの)に関しては当初のチオン+イーユイ+カミの選出をしていた。初手チオンジェンを積極的に出したのは、初手ディンルーが濃厚なこの構築系統のみ。

 

【重かった並びとポケモン
・鉢巻飛行テラスランドロス
→飛行の一貫が凄まじいです…。威嚇入れてチオンで頑張る。
・襷電磁波鬼火祟り目ドラパルト
→何出しても仕事されるからしんどい、マジで無理。
・毒キョジオーン+電磁波カイリュー
→体感勝率3割、もっとちゃんとキョジオーンメタるべき。
カバルドン+ゴツメサーフゴー+カイリュー
→なんか最終日めっちゃ当たって、記憶にある限り全て負けました…。カバとゴツメサフゴがきつい。

 

【結果】
tn アリステラ 最終30位(最高212x最終2125)
tn かーぼん 最終102位(最高2106最終2086)



【あと語り】
 自分の中で過去一構築に自信があったので、最上位を目指そうと意気込んではいましたが、あり得ないプレミを連発して2100前後で停滞、時間的に100%間に合わなくなってしまったので、2桁前半で妥協する結果となってしまいました。
 自分の不甲斐なさに嫌気が差しますが、初めて2ロム2100を取れたり、最終日殆ど2桁から落ちることなく戦えたり、2桁帯で潜る事への恐怖感がほぼ無くなったりと、プレイヤーとしての成長は感じたので、また強い構築が組めた時には最上位に挑戦したいと思います。

 以上、ここまで閲覧ありがとうございました。何かあればX(旧Twitter)の@carbon_poketまでお願いします。


↑サムネ用

【SV S7シングル】3軸グッドスタッフ【最終30位】



【はじめに】
初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。
ルールは変わりますが、自身初の最終2桁前半を取ることができたので、構築記事を書きたいと思います。
最終日直前にできた構築なので、調整等の細かい所は煮詰め切れていませんが、6体の並びと型自体はかなりしっくり来るものに仕上げられたと思うので、よければ見ていってください。

【並び】


【構築経緯】

 このルールの初手枠に求める要素が「ディンルーに一方的に展開を取られない」「パオジアンに対面勝てるor有利展開を作れる」「裏の物理受け(特にヘイラッシャとミトム)に最低限負荷がかかる」の3点だと思ったが、ディンルー以外に安定感のある適任が思いつかなかったので、オボンの実ディンルーから構築を組み始めた。
 次にディンルーの裏に置くポケモンとして、「ディンルーで数的有利を取ったりステロを撒いた後に出し、欠伸で盤面をコントロールするという動きが強い」「(特に対パオジアンで)高い耐久値によりディンルーの消耗を分散できる」の2点を評価して、残飯欠伸ヘイラッシャを採用。
 ここまでのディンルー+ヘイラッシャの並びで盤面整地をした後に通すエースが欲しかったので、「優秀な技範囲で環境トップと幅広く撃ち合える」「最低限の崩し枠としても機能する」という2点が強力だと感じたSブースト身代わり瞑想ハバタクカミを採用。以上の3体の選出(所謂ディンルーラッシャ+エースの形)を第1の軸とした。

 次に上記の3体で絶対に勝てないと思った並びが「コノヨザル展開」「ミミガッサ絡みの対面構築」であったので、それらに対してディンルーの代わりに初手投げして強いフェアリーテラスチョッキセグレイブを採用。セグレイブ+ハバタクカミ+ヘイラッシャ(所謂セグカミラッシャの形)の選出を第2の軸とした。

 ここまで構築を組んだところで勝率が芳しくない並びが「チオンジェン入りのサイクル」「受けループ」「一部のヘイラッシャ入りのサイクル」であったので、サイクルの崩しに秀でたポケモンを採用しようと考えた。その結果、崩し枠として眼鏡サーフゴー+組み合わせ的に必要なアンコ羽カイリューを採用。すでに採用したディンルーと合わせてディンルー+カイリュー+サーフゴー(所謂ディンカイサーフの形)の選出を第3の軸とした。

結果として、
・ディンルーラッシャ+エース
・セグカミラッシャ
・ディンカイサーフ
の現環境で強力な軸3つを相手に合わせて選んで通す構築となった(構築名の由来)。

【コンセプト】
・対面+サイクルの両立
・メタのメタを意識したスタンパ
・強い選出を複数用意し、対応範囲を広げる

【個体詳細】 *赤字:上昇補正 青字:下降補正

ディンルー@オボンの実 ≪毒テラス≫
性格:腕白 特性:災いの器
実数値:261(244)-139(68)-169(68)-x-109(68)-73(60)
技構成:地震/カタスト/ステロ/吹き飛ばし

◆調整意図:
H→ディンルーミラーのカタストロフィの撃ち合い意識で奇数
A→B68振りパオジアンを地震2発で有利乱数で落とせる(76.1%)
S→ディンルーミラーで上を取れるよう気持ちS振り
B→A189パオジアンの氷柱落としをテラス時オボン込みでほぼ4耐え(94.5%)
D→C187ハバタクカミのムンフォを非テラス時オボン込みでほぼ2耐え(98.9%)

 最強の初手枠。パオジアンやディンルーを含めた環境トップほぼ全員に対して何かしらの仕事ができる点で、初手枠としての性能が段違いに高いと感じた。
 初手パオジアンに対しては、カタストロフィ+草テラバーストを所持したパオジアンの流行から「何もせずにヘイラッシャに引く」という行動が非常に弱いと感じたので、テラスを切って1回は地震で殴ることを徹底していた。Aにある程度努力値を割いたおかげで地震2発で落ちてくれることが多かったので、下振れ(氷柱怯み)を引きすぎなければ対面突破ができた。
 技構成に関しては、「地震」「カタストロフィ」「ステルスロック」は確定。残り1枠は、ヘイラッシャが身代わり持ちを呼びまくるのでそのケアとなる他、相手のブーストハバタクカミやテツノツツミを流して、こちらのブーストハバタクカミで確実に上を取る動きが強いので「吹き飛ばし」を採用した。
 テラスタイプは良く撃たれる草、フェアリー、格闘技に耐性を持たせられ、ヘイラッシャが呼ぶ毒びし展開にも強い毒テラスとした。


ヘイラッシャ@たべのこし ≪毒テラス≫
性格:腕白 特性:天然
実数値:257(252)-121(4)-171(164)-x-94(68)-58(20)
技構成:ウェーブタックル/欠伸/守る/身代わり

◆調整意図:
S→相手のヘイラッシャの上から身代わりを貼るため早め
HD→C203眼鏡サーフゴーの10万ボルトを15/16耐え
HB→なるべく高く。A204カイリューのノーマルテラス神速を身代わりが15/16耐える

 クッション枠。コイツを入れるだけでパオジアン入りへの立ち回りの柔軟性が格段に上がるため、ほぼ脳死で採用した。
 「ウェーブタックル+欠伸+守る」で性能が完結しているため、技のラスト1枠はヘイラッシャミラーで地割れと欠伸を拒否しながら一方的に展開を取れたり、遂行速度の遅い(=身代わりを1発で割れない)ポケモンの前で守ると合わせてTOD勝ちするなどの勝ち筋を生み出せる「身代わり」を採用。
 配分に関しては、ディンルーだけではなくヘイラッシャでも相手のハバタクカミを流せるよう、ある程度Dに割いた形とした。
 テラスタイプはムンフォ半減と毒びし回収を目的として毒にしたが、ほぼ毎回同時選出するディンルーやセグレイブがテラス前提ポケモンであるため、あまり生きる機会はなかった。


ハバタクカミ@ブーストエナジー ≪水テラス≫
性格:臆病 特性:古代活性
実数値:145(116)-×-93(140)-177(172)-156(4)-181(76)
技構成:ムンフォ/シャドボ/身代わり/瞑想

参考元→【SV S6 最終4位】夢掴みしディンカミラッシャ - 思考がビタロック (hatenablog.com)

 構築のエース。ディンルーラッシャの裏に置くポケモンは色々試したが、前期最終4位のLazyさんのハバタクカミが一番強かったので真似させていただいた。
 技範囲が優秀で非常に通りが良い上に、普通の選出に「身代わり+瞑想」で最低限の崩し要素を盛り込めるのがとても強かった。
 キョジオーン絡みに確実に勝ちたい(=ヘビーボンバーのケア)のと、耐性の噛み合いが優秀なので、原案通り水テラスで採用した。


セグレイブ@チョッキ ≪妖テラス≫
性格:意地 特性:熱交換
実数値:191(4)-212(220)-132(156)-x-107(4)-123(124)
技構成:氷柱針/地震/テラバースト/氷の礫

◆調整意図:
S→準速キノガッサ抜き
A→氷柱針2発で無振りキノガッサが落ちる乱数が大きく動く所
HB→A172パオジアンの氷柱落とし×2を大体耐える(90.7%)

 ディンルーを使っていて初手キノガッサと初手コノヨザルが重かったので採用した対面駒。この2体の他にもディンルーが苦手かつ初手に来がちな飛行テラスカイリューミミッキュ、テツノブジンなどに対して強いポケモンであるため、ディンルー構築の補完枠として非常に優秀だったと思う。
 技構成は採用理由上必要な「氷柱針」と「テラバースト」、先制技の「氷の礫」は確定。ラス1は「巨剣突撃」と悩んだが、鋼への打点が無いのはマズいと思い「地震」を採用した。
 調整は変な振り方をしているが、初手対面のパオジアンに1発氷柱怯みを引かれただけで何もできずに負けるのが嫌すぎたので、Hを削ってBに厚くし、2回は居座れるようにした。けど、1回怯んだ時点で襷までは削れても、結局次の不意打ちor礫が飛んでくるターンに何かしらに引かざるを得ないし、Hを落としたせいで特殊方面が脆くなったので微妙だった。普通にHAベースで良いです…


サーフゴー@拘り眼鏡 ≪鋼テラス≫
性格:控え目 特性:黄金の体
実数値:177(116)-x-116(4)-187(132)-112(4)-136(252)
技構成:ゴルラ/シャドボ/10万/トリック

◆調整意図:
H→C187ハバタクカミのシャドーボールを15/16耐え
S→ミラー意識の準速  C→残り、11n

 明確な崩し枠。ディンルー・ヘイラッシャ・セグレイブあたりが居る為か、チオンジェンとヘイラッシャの被選出率が非常に高く感じたので、それらに最も強いと考え眼鏡サーフゴーを採用した。補助技をカットしながら高火力で崩していく動きがシンプルに強力だった。技構成・テラスタイプはコレが一番強いと思ったのでテンプレ通り。
 調整に関しては、ハバタクカミに居座る場面を想定して耐久振りとした。しかし、実際にディンカイサーフ選出をした時、ハバタクカミはディンルーか後述のカイリューで倒していたので、耐久振りよりは火力が高い控え目CSぶっぱの方が結果論良かった。


カイリュー@弱点保険 ≪ノーマルテラス≫
性格:意地 特性:マルチスケイル
実数値:197(244)-181(84)-135(156)-x-121(4)-103(20)
技構成:神速/地震/アンコール/羽休め

◆調整意図:
HD→C187眼鏡カミの眼鏡テラスムンフォをマルスケ込み確定耐え
B→A172パオジアンの氷柱落としをマルスケ込み確定耐え
S→準速ドドゲザン抜き
A→A204鉢巻カイリュー地震を耐えるカミが+2地震で確定1発

 地雷枠。持ち物以外は普通のアンコ羽カイリュー。イーユイやテツノドクガの存在を考えると、サーフゴーを選出する時の相方として必要なのでほぼ脳死採用したが、アンコールによる崩しの補助、神速によるスイープ、地割れの一貫切りなど、構築の穴を埋められる偉い要素が多かったのでベストな選択だったと感じている。
 当初はよくある厚底ブーツで採用していたが、思ったより生きる場面がなかった事と、カイリュー+サーフゴーと投げた際に相手のハバタクカミが重すぎる事が気になり、最終日のみ弱点保険を持たせた。これにより羽アンコカイリューとしての性能を極力落とすことなく対面性能が飛躍的に上がり、ハバタクカミを+2地震で考慮外からワンパンして何試合か拾うことができた。他にも状況次第ではあるが、キョジオーンの塩漬けに向かって投げて弱点保険を発動させ、圧をかけていく立ち回り等も時折取り入れていた。
 個人的に地雷要素はイージーウィンに即繋がるので可能なら入れたいと思っているが「既存の型の汎用性を落とさない範囲で地雷要素を仕込む」という考え方が好みなので、久しぶりにそのような発想ができたのは良かった。

【選出・立ち回り】
基本選出:
→ ディンルー+ヘイラッシャのサイクルで盤面整地した後、カミでスイープして詰める or 初手ディンルーで1体以上持っていき、数的有利を取ってカミ+ラッシャで詰める
vsコノヨ入り、ガッサ入り、その他刺さってる構築:
→初手セグレイブで1体以上持っていき、数的有利を取ってカミ+ラッシャで詰める
vsサイクル構築など(強力な崩しが欲しい時):
→ディンルーの必要な体力量を見誤らないようにしつつ、3体でサイクルする(練度で頑張る)。
※ 対チオンジェン軸などでカイリューが必要ない場合は、ハバタクカミを代わりに選出して、崩し枠(サーフゴー、ハバタクカミ)2枚選出をすることもあった
その他柔軟に対応。

[追記]
ざっくりイメージですが、
・ディンルーラッシャが苦手な崩しの駒に対して、セグカミラッシャの対面選出が刺さる
・セグカミラッシャが苦手なサイクルに対しては、ディンカイサーフの崩しに秀でた選出が刺さる
・ディンカイサーフが苦手な前のめりな構築には、ディンルーラッシャの硬いサイクル選出が刺さる
…といった感じで、3つの軸の間の補完が取れていた所も強いポイントだった。

【重かったポケモン
・零度パオジアン
 初手から零度を連打されると、たまにディンルーやラッシャが消し炭になるので厳しい。全体的に低速である構築の性質上、少ない試行回数で当てられたら無理だと思って割り切っていた。(あまり当たらなかったですが、上位帯に相当数いたっぽいので、マッチングに助けられた部分も大きかったかな…と正直思います。)

【結果】
tn ランビリス  最高最終2059 最終30位


【最後に】
長くなってしまいましたが、ここまで閲覧いただきありがとうございます。剣盾含めて、1年以上ぶりに最高順位を更新できて本当に嬉しいです。SVではコンスタントに2桁前半以上を取れるプレイヤーになりたいと思っているので、これからも時間が許す限りはランクマを頑張っていきたいと思います。
以上、閲覧ありがとうございました。何かあればTwitter(@carbon_poket)まで。

↓サムネ用

【SV S4シングル】鉢セグ攻めサイクル【最終86位】



【はじめに】
 初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。ルールは変わりますが、SV初の最終2桁を取ることができたので、記念に記事を書きたいと思います。

【並び】


【構築経緯】

 前期の上位レンタルを試していた中で、「攻め駒(物理)+攻め駒(特殊)+クッション」の形の攻めサイクルが自分の感覚に合っていたので、今期はこの形で組み上げる事を目指した。
 まず、攻め駒(物理)の枠として、対面性能が高く相手のセグレイブにも強い点、受け辛く裏まで一貫しやすい点を評価して、最速鉢巻氷テラスセグレイブを採用し、初手に投げる前提で考えた。
 次にクッション枠として、セグレイブが不利を取るけたぐりマスカーニャ、ドドゲザン、テツノカイナ等への引き先としてゴツメHBカイリューを採用。
 最後に攻め駒(特殊)の枠として、欠伸ループを切れる事や対テツノツツミ性能を評価してスカーフサーフゴー、セグレイブをメタりにくる鋼テラス勢に強く特殊のクッションとしても扱えるチョッキテツノドクガの2体を採用。以上の4体を軸とした。

 軸が決まったので、ここからは特定の構築へのメタ貼り枠。まず、軸で厳しい積み構築やセグカミラッシャへの回答となり、HBカイリューで受けにくい物理ポケモンへのクッションにもなれるHB身代わり地割れ残飯ヘイラッシャを採用。

 最後にキョジオーン軸への回答として、キョジオーンを起点に取り巻きごと破壊できる隠密マント剣舞フェアリーテラスドドゲザンを採用し、構築が完成した。

【コンセプト】
・殴れるサイクル構築
・特定の構築へのイージーウィン要素を仕込む

【個体詳細】 *赤字:上昇補正 青字:下降補正

セグレイブ@拘り鉢巻 ≪テラスタイプ:氷≫
性格:陽気 特性:熱交換
実数値:191(4)-197(252)-112-x-106-152(252)
技構成:氷柱針/巨剣突撃/氷柱落とし/氷の礫

 一致技の化身。構築の軸であり、テラスタルや裏のカイリューを絡めれば多くの環境上位ポケモンに対応できたので、体感8割以上の対戦で初手に置いた。最速+氷テラス+鉢巻により、初手セグレイブミラーに基本的に有利を取れるのが強力。
 技構成は、当初は「氷柱落とし」の枠を「地震」にしていたが、カバツキサフゴ等の初手カバルドン展開に対して氷テラス「氷柱落とし」でカバをワンパンする動きが非常に刺さると気づいて変更した。


カイリュー@ゴツゴツメット ≪テラスタイプ:鋼≫
性格:腕白 特性:マルチスケイル
実数値:197(244)-154-149(164)-108-120-113(100)
技構成:地震/炎の渦/アンコール/羽休め

◆調整意図:
 S→最速ドドゲザン抜き  HB→あまり、なるべく高く

 汎用性の高いHBクッション。当初この枠はアーマーガアで使用感も悪くはなかったが、テツノドクガになす術なく負けることなどが気になり、単体性能も高いカイリューへと変更。剣舞ドドゲザンに負けたくなかったので一般的なHB渦アンコール型とした。
 テラスタイプはドヒドイデ絡みの受け回し意識でどくどくを無効化できる鋼か毒の2択だったが、セグレイブやテツノツツミを重く見て鋼にした。ただ、今回の構築では、竜・飛行という元のタイプ(浮いている事、格闘炎半減である事)がサイクルを回す上で非常に重要だったので、テラスを切るタイミングには細心の注意を払った。


サーフゴー@拘りスカーフ ≪テラスタイプ:霊≫
性格:臆病 特性:黄金の体
実数値:165(20)-x-116(4)-174(164)-120(68)-149(252)
技構成:ゴールドラッシュ/シャドボ/気合玉/トリック

◆調整意図:
 S→ミラー意識の最速
 C→H131-D80テツノツツミを霊テラスシャドーボールで確定1発
 H-D→C187ハバタクカミのシャドーボールを93.7%で耐え

 セグレイブを使用する上でヘイラッシャやニンフィアが重くなるため、それらの欠伸ループの一貫を切りつつ殴れる高速特殊エースとして採用。アンコールカイリュー+スカーフサーフゴーというお馴染みの強い並びを自然に作れるのも良かった。
 耐久振り+霊テラスシャドーボールでミラーやハバタクカミ、テツノツツミに強く出れるので、テラスタイプは霊。
 技構成に関しては、一致技2つと「トリック」は確定。ラスト1枠は、当初は水テラスしたテツノツツミを非テラスでもワンパンできる「10万ボルト」を採用していたが、テツノツツミ+ドドゲザンの並びが重かったので、両者に一貫する「気合玉」を最終的に採用した。


テツノドクガ@突撃チョッキ ≪テラスタイプ:草≫
性格:控え目 特性:クォークチャージ
実数値:179(188)-x-82(12)-193(124)-131(4)-153(180)
技構成:火炎放射/ヘドロウェーブ/サイコキネシス/エナジーボール

◆調整意図:
S→最速セグレイブ抜き
H-B-D→C187ハバタクカミのムンフォ+ショックを98.05%耐え
C→鋼テラスH157-D127ロトムを火炎放射で高乱数1発(93.7%)

 特殊高火力で殴れる駒でありながら、セグレイブメタの鋼テラス勢(ロトムサザンドラなど)やセグレイブの氷テラスを見て死に出しされる炎や鋼の打点持ち(テツノドクガ、サーフゴーなど)に対して、タイプと数値込みで安定した引き先となれるのが非常に優秀。また、流行っていた毒びし展開への自然なメタとなるのも良かった。
 弱点の水技や地面技に耐性を付けれる点を評価してテラスタイプは草。
 技構成は一致技2つに加えて、ヘイラッシャやカバルドンなどに撃てて草テラスとの相性も良い「エナジーボール」、テツノドクガミラーへの回答として「サイコキネシス」を採用した。


ヘイラッシャ@残飯 ≪テラスタイプ:フェアリー≫
性格:腕白 特性:天然
実数値:257(252)-120-181(236)-x-85-58(20)
技構成:ウェーブタックル/欠伸/地割れ/身代わり

◆調整意図: 
S→無振りヘイラッシャ抜き抜き抜き(ミラー意識)
HB→ほぼ特化、A216鉢巻セグレイブの巨剣突撃の乱数意識

 積み構築への回答となりつつ、カイリューが出しにくい構築(主にミミッキュ、セグレイブ、イダイナキバ入り)に対してクッションとして選出できる汎用性が魅力。
 セグレイブの巨剣突撃、ドドゲザンの悪テラスドゲザンを意識して、テラスタイプはフェアリー。当初はアシパクエスパトラのメタで悪テラスだったが、終盤になるにつれ個体数が激減していたので汎用性を重視した。
 技構成に関しては、必須の「欠伸」、汎用打点の「ウェーブタックル」は確定。残り2枠は、対セグカミラッシャで頻発する「初手セグレイブミラー→お互いヘイラッシャ引き」の動きの後に撃つことで莫大なアドバンテージを得られる「身代わり+地割れ」を採用した。


ドドゲザン@隠密マント ≪テラスタイプ:フェアリー≫
性格:意地っ張り 特性:総大将
実数値:191(124)-202(228)-141(4)-x-106(4)-89(148)
技構成:ドゲザン/テラバースト/不意打ち/剣の舞

◆調整意図: 
S→S4振りアーマーガア抜き  H→16n-1
A→A+2・総大将+1の不意打ちでテツノツツミが落ちる程度

 キョジオーン軸を破壊するためのポケモン。同居していることが多いテツノカイナを誘殺するため、剣舞フェアリーテラス型で採用した。
 また、構築で重い初手のステロコノヨザルや襷テツノブジンを初手テラスで破壊したり、シンプルに後発から投げる積みエースとして運用できたりと、キョジオーンが居ない構築にも刺していける事に気づいてからレートが一気に伸びた。最終日のMVP。

【選出】
初手+(or)+(or
構築経緯でも述べた、「攻め駒(物理)+攻め駒(特殊)+クッション」の形。基本コレで、キョジオーン入りやセグレイブが通りにくい構築にドドゲザンを投げてました。セグレイブ+カイリュー+サーフゴー、セグレイブ+ヘイラッシャ+テツノドクガの2つの選出が特に強かったです。

【結果】
tn ユズル 最高最終2139(最終86位)
tn チカ 最高208x 最終宇宙


【最後に】
 SVに入ってからの3シーズン、最終4桁・3桁・4桁で自信を失いかけていたので、最低限の結果は残せて良かったです。
 一方、剣盾の時から目標にしていた最終30位以内には遠く及ばず、まだまだ上位勢との壁が厚いと痛感したので、今後も構築力・プレイング力を磨いていきたいと思います。
 以上、閲覧ありがとうございました。何かあればTwitter(@carbon_poket)までお願いします。


↓サムネ用

剣盾振り返り

【はじめに】

どうも、かーぼんです。流行りに乗っかって、剣盾振り返り記事を書いてみました。

ひたすら自分語りなので、興味ねえよ!って方はブラウザバック推奨です。

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(↑サムネ用。9世代には残念ながら居なそうな、推しポケを貼っていくスタイル。)

【振り返り本編】

①エンジョイ勢〜初心者時代(S1-11)

S1-7:ランクマしてない

S8-9:最終日やってない

S10-11:最終4桁

 エンジョイ勢〜実況者キッズ時代。もともとポケモン自体はRSEから全作プレイしていたエンジョイ勢でしたが、就活終わって暇になった+コロナで外に出れなくなったので、S8くらいからガチ対戦やってみようと思いました。当時はバンビーさん、いろはさん、くろこさんの動画をめちゃくちゃ見て勉強してました。(特にいろはさんの構築の組み方講座くろこさんの勝ち方講座は僕のポケモンの教科書です。)

 S10くらいから自分で構築組んで、最終日に潜り始めたのですが、構築は脳死初手ダイマだし、普通に最終4桁でした。

 

Twitter開設・初レート2000(S12-14)

S12:最高最終1953(675位)*初最終3桁

S13:最高最終1999(318位)

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S14:最高最終2006(205位)*初レート2000

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 初レート2000を目指してた時期。S12で初最終3桁、S13で2000手前、S14で初レート2000と着実に成長が見えて嬉しかったです。

 ちなみに、S13は2000乗ったと思ってウキウキで撤退しました。数時間後、チキッた保存はロクな結果にならないと身をもって知ることになりました…。

 あと、Twitter(旧垢)作って、ポケ勢として活動し始めたのもこの頃でした。学業の論文でクソ忙しい時期でした。タイミングあほです。始めて数週間でツイ廃になりかけてたので、最終的には知り合いの真似をして、論文書き上げるまでログアウトする事で乗り切りました…。

 

③休眠期間(S15-17)

S15:なかったことにした

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S17:最高194x/最終1929(237位)

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 社会人生活が始まる前後だった事もあり、あまりランクマしてませんでした。(S16は完全にお休み。)

 比較的ちゃんとランクマしてたS15(竜王戦環境1シーズン目)では、何故かブラックキュレムという渋すぎる禁伝のチョイスをし、余裕の4桁。他にもっとあっただろ。二度と使わない。

 

④暗黒期(S18-25)

S18:最高200x/最終1971(225位)

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S20:なかったことにした

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S21:最高2080/最終2064(123位)

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S23:最高2014/最終1955(274位)

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S24:最高1974/最終1901(292位)

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S25:最高199x/最終1953(183位)

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(S19と22はリアル事情でお休み)

 最終3桁地獄。S18くらいから明確に2桁取りたいと意識し始めましたが、約半年間全く結果が付いて来なくて、毎月1日の朝は「この1ヶ月何だったんだろう…」って憂鬱になりながら出勤してた(S20以外は、すべて最終2桁まで1~2勝の所から勝ち切れなかった…)。

 レート2100目前で溶かしたS21、最終2桁チャレを深読みして落としたS23は特に悔しかったです。

 周りがどんどん結果を出して行く焦りもあり、正直この時期めちゃくちゃ辛かった。

 

⑤初最終2桁(S26)

S26:最高最終2021(51位)*初2桁

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 初のレート2000からちょうど1年、念願の2桁を取れたシーズン。ずっと2桁に壁を感じていた事もあり、この時がポケモンやってて一番嬉しかったです。(初めてウキウキで出勤していた。)

 当時6位の人に勝って2桁チャレ通せたことや、S26で公開された上位記事にめちゃくちゃ中身が似てた(=自力で強い構築に辿り着けた)ことから、初めて自信が持てたシーズンでもあります。

 

⑥剣盾最終盤(S27-35)

S28:最高最終2012(95位)*2桁(2回目)

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S29:最高1964/最終1893(306位)

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S30:最終最高2006(82位)*2桁(3回目)

S32:最高198x/最終1973(107位)*2桁ライン↑

S33:最高最終2004(71位)*2桁(4回目)

S35:最高196x/最終1928(127位)*2桁ライン↑

(S34は完全にお休み。S27とS31は別ゲーにお熱だったので、ちゃんと最後までやってない。)

 GSルールや幻ルールが発表された当時は「こんなルールやる訳ねえだろ」って思ってたのに、病気なので普通にやってました。なんだかんだ、まじめにやったシーズンの大半で最終2桁ラインを超えられて嬉しかったです。

 とはいえ、3桁中盤~4桁から特攻して最終2桁滑り込んで撤退した、みたいなシーズンもちょくちょくあって危なさがあるし、結局2桁前半に届くことはなかったので、9世代ではもっと安定して、もっと高順位を取れるように頑張りたいです。

 

【8世代戦績まとめ・総括】

・最終2桁×4回

(+保存で2桁だったシーズンが2回)

・レート2000↑×8

 こうして振り返ってみると、何だかんだ着実に成長できたんじゃないかと思ってます。9世代では、2桁前半以上をコンスタントに取れるプレイヤーになりたいです。

 あと、攻めサイクルが得意、奇抜なパーティよりも環境メタを仕込んだスタンパが得意、といったような、自分の好む構築の傾向も分かってきたので、9世代でも自分の色を出して頑張りたいと思ってます。

 また、8世代を通して、多くのポケ勢と知り合えました。自分は結構コミュ障だし、話してて面白い人間ではないと思ってるんですが、それでも仲良くしてくれるみんなにはマジで頭が上がらないです…。本当に感謝してます。いつもありがとう!

 そんなわけで、ここまで閲覧いただきありがとうございました!また9世代のランクマッチでお会いしましょう~。

【剣盾S33シングル】ザシバドラグ展開【最高最終2004 -71位】

 

【はじめに】

初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。

ルールは変わりますが、最終2桁を取ることが出来たので、記録用に記事を残したいと思います。

 

【並び】

※(2022/11/13追記)レンタル再発行しました。必要な方は記事末尾の【追記】を参照

 

【構築経緯】

序盤にレンタル構築を使って潜っていた際に、襷悪巧み黒バドレックスが対面性能・崩し性能を汎用性を損なわずに高いレベルで両立しており、非常に使用感が良かったためここから組み始めた。

次に、黒バドが誘う黒バド受け(ガエン、ポリ2、バンギ、ラッキーなど)を起点に、黒バドを通すための場づくりやサイクルの崩しができる残飯砂地獄ラグラージを採用。

第2の禁伝枠として、黒バドとの攻めの補完に優れ、ラグ展開との相性もよい剣舞HDザシアンを採用し、以上3体を構築の軸とした。

環境トップのバドザシに対して、ラグを投げて展開していくためには黒バド受けを用意すべきだと考え、ダイマエースとしても運用できるHADチョッキガオガエンを採用。

ここまでの4体で手薄なのが、イベル軸・オーガ軸・ホウオウ入りサイクル・ラキヌオーであったので、これらに対抗できる@2を試行錯誤した。結果、最速珠ボルチェンサンダーD振りスカーフウオノラゴンが最も使用感が良かったため採用。

 

【コンセプト】

ラグラージを強く使う

・サイクルしながらエースの一貫を作る

・選出のパワーを落とさず、メタモンを処理する

 

【個体詳細】

黒バドレックス@気合の襷

性格:臆病 特性:人馬一体

実数値:175-81-101(4)-217(252)-120-222(252) ※A個体値1

技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/悪巧み

 

 禁伝枠1。個人的にはスカーフ推しだったが、悪巧みによる崩し性能の高さ、打ち分けできる点、スカーフメタモンに100%勝てる事が偉すぎて、気づいたら襷派になってた。稀に当たる嚙み砕くザシアンに台パンしなくて良くなるのも高評価。

 技構成はアストラルビット、サイコショック、悪巧みは確定。@1は悩んだが、構築単位であまりにもジガルデに薄かったので、ダイフェアリーを撃つためにドレインキッスにした。マッドショットや破壊光線の方が多分強かったが、致し方なし。

 

ザシアン@朽ちた剣

性格:意地 特性:不撓の剣

実数値:199(252)-214(36)-142(52)-x-152(132)-173(36)

技構成:巨獣斬/じゃれつく/剣の舞/電光石火

 

◆調整意図:

 HD→臆病オーガの雨潮吹きを最高乱数切り耐え

 H-A-B→コピー巨獣斬を最高乱数切り耐え(Aは可能な限り高く)

 S→あまり、準速エスバ抜き抜き

 

 禁伝枠2。HD振りは、対スカーフオーガは勿論だが、控えめ珠イベル(ダイバーンで死なない)や、ダイサンダーゼルネ+ゴツメ持ちの並び(ゴツメに1回触っても+2ダイサンダーで死なない)を特に意識してのもの。イベルやゼルネの先展開を許容することで、立ち回りの選択肢が格段に増えたので、HD振りで間違いなく正解でした。

 あらかじめステロを撒いておくことで巨獣斬+石火でコピーザシアンに勝てるよう、コピー巨獣斬耐えの調整も施した欲張り個体。この点もかなり生きて、ラグラージと並びでメタモンに強く出る事ができた。

 

ラグラージ@食べ残し

性格:呑気 特性:激流 

実数値:207(252)-130-154(236)-x-113(20)-58 ※S個体値0

技構成:クイックターン/砂地獄/あくび/ステルスロック

 

◆調整意図:

 HD→控えめ珠サンダーのダイジェットを最高乱数切り耐え

 HB→あまり、なるべく高く(目安:+1特化ザシアンの巨獣斬+じゃれつくを残飯込み92.45%で耐え)

 ↓ 参考元(シグマさんのGame8の大会の配信。ラグの解説は32:57くらいから)

強者だけの大会に挑みます…!Single Battle Fes. by game8 本戦2回戦【ポケモン剣盾】 - YouTube

 

 革命ラグラージ。ステロあくびクイタン@1のラスト1枠をコロコロ変えながら潜っていたところ、シグマさんの配信で見かけた「砂地獄」が最強だと思い、速攻でパクらせていただいた。

 「砂地獄+あくび」で起点になるポケモンを拘束し確実に眠らせつつ、「クイックターン」による後攻対面操作で、眠りターンを消費させず、後続を無傷で着地させられるのがあまりにも偉すぎた。あくび展開の弱点でもある、強引に寝かせて最速起きを狙ってくる動きに怯えなくてよかったので、非常に使用感が良かった。

 個人的にラグラージはクイタンを撃つタイミングの見極めがシビアで使用を避けていたが、誰でも再現性良く理想の展開を作る事ができるこの技構成は革命的だった。シグマさんの開拓に感謝。

 

ガオガエン@とつげきチョッキ

性格:意地 特性:威嚇

実数値:201(244)-168(140)-111(4)-x-123(100)-83(20)

技構成:フレアドライブ/地獄突き/蜻蛉返り/インファイト

 

◆調整意図:

 A→ダイバーンでH振りザシアンが大体落ちる

 S→S4振りバンギラス抜き  HD→あまり、なるべく高く

 

 黒バド受け。リフストやダイフェアリーを所持している可能性が高い黒バド入りにも安定してラグ展開を行うためには必須のクッションだった。

 対バドザシにガエンでダイマを切る展開になりがちだったため、ザシアンをワンパンできるようA振りで使用。副産物として、相手のCS黒バドの身代わりを蜻蛉返りで確定破壊できるのもかなり役に立った(耐久に振られていると身代わりを割れないが、S33を通して一度も身代わりが残ることは無かった)。残飯、ブーツ、ゴツメ、イバンなどガエンの型は色々と考えたものの、A振りチョッキでないと火力と耐久の両立が難しかったので、結局一番使いやすかったです。

 威嚇によるデバフ→ラグ引きで、本来ラグ引きが成立しない相手(珠エスバなど)を強引にあくびループに入れる立ち回りができるのもガオガエンの利点でした。

 

サンダー@命の珠

性格:臆病 特性:プレッシャー

実数値:165-x-106(4)-177(252)-110-167(252)

技構成:ボルトチェンジ/暴風/熱風/羽休め

 

 ごく普通の珠サンダー。主にイベル軸、オーガ軸、ホウオウ軸に選出を検討する。この枠は元々剣舞珠ランドで使っており、サンダーよりもイベル軸、ホウオウ軸への刺さりが良かったが、サンダー+ザシオーガにあまり勝てなかったので、仕方なく珠サンダーに変更した。性格は最後まで悩んでいたが、最速カイオーガを抜けない点が致命的だったので臆病で使用した。

 臆病かつ電気技をボルチェンにした時点で、威力140のダイサンダー媒体か熱風が無いとH振りザシアンに対面勝てない可能性があったため、構築単位で重いナットレイの対策も兼ねて熱風を採用。

 

ウオノラゴン@こだわりスカーフ

性格:意地 特性:頑丈顎

実数値:165-145(172)-120-x-116(124)-122(212)

技構成:エラがみ/噛み砕く/怒りの前歯/寝言

 

◆調整意図:

 D→控えめ珠カイオーガのダイアイス+霰ダメ、ダイアタックを最高乱数切り耐え

 S→スカーフ込み準速ムゲンダイナ抜き

 A→あまり、陽気ウオノラゴン程度

 

 カイオーガ、ホウオウ絡み、ラキヌオーの対策枠。珠カイオーガに対して、ボルチェンから後投げしてワンパンされないように最低限のD振りをして使用した。

 技構成は、必須の「エラがみ」、Sを下げて詰めるためのダイアタック媒体として「怒りの前歯」、バドホウオウへ選出しやすくなる「噛み砕く」、ダイウォール媒体の「寝言」の4つで完結。「逆鱗」はメタモンに撃たせて技をロックさせられる点が強かったが、逆に言えばそれ以外で生きる場面がほとんどなかったので、今回はダイマした時の性能を重視した。(何故かめちゃくちゃノラゴンにダイマを切って勝った。)

 

【構築の要点】

・ラグを始点とした積み&崩し 

 黒バドが特定の受け駒(バンギガエンポリ2ラッキーなど)を強烈に誘う為、ラグラージがこれらを起点にあくびループに嵌めたり、砂地獄の拘束やステロを駆使してサイクルの崩しを行い、黒バドの一貫を作る事ができる。また、ラグの項で書いた通り、砂地獄あくび→クイックターンでエースで着地させる動きが非常に強く、バドの襷やザシアンのHP(=耐久調整)を温存しつつ、理想の積み展開を再現性良く作ることができた。

 カバルドンと異なりジガルデやルギアを流せないなどの弱みはあるものの、砂で黒バドの襷を潰さない、コピー巨獣斬を1回耐えて流せる、イベザシヒトムのヒトムに強い、ガオガエンに挑発を撃たれてもクイックターンで逃げれる、ポリゴン2の冷凍ビームで削られ過ぎない、ラムランドロスのケアが効きやすいなど、カバにはない数多くの利点があり、S33の環境ではラグラージが非常に刺さっていた。

 

【重かった並びとポケモン

・珠すいすいガマゲロゲ

 ダイストリームにノラゴンを投げて、ダイマを切って処理するのが唯一のまともな処理ルート。気合い。ただ、ゲロゲが初手に来た時点で大体察したので、後発から上手く通して来た約1名以外にはおそらく全勝した。

 

【結果】

tn Organon (前日までtn f**k static)

 最高最終2004 -71位

tn ほしのつえ(前日までtn Abyss)

 最高1978 最終宇宙

 

【終わりに】

 構築にはかなり自信があり、今まで自力で組んだ中では一番良い出来の物ができたと思うし、対戦面でも終盤2ロム2桁以上をずっとキープできていたので、1つ成長できたのかなと思います。

 ただ、下振れたサブロムを救っているうちに、僕自身の体力が尽きてしまい、プレイングの質が明らかに下がっていたので、本ロムの2000チャレだけ通して保存してしまいました。本当に弱気すぎる…。

 8世代の僕のランクマはこれで終わりですが、9世代では最終2桁前半(できれば30位以内)を取れるよう気持ち新たに頑張りたいと思います。

 以上、閲覧ありがとうございました。何かあればTwitter(@carbon_poket)のDMまでお願いします。

 

スペシャルサンクス】

・バドザシの相談に乗ってくれた方々

Twitterで応援してくださった皆さん

・最終日通話してくれた濁10、きつねぽけ

 

続きを読む

(剣盾S32メモ)後出し黒バドザシアン

 

【はじめに】

初めましての方は初めまして、かーぼんと申します。

一応保存してたら2ロム2桁だったという事で細々と記事を書いていこうと思います。

完成度は低めなので、参考程度にしてください…。

 

【並び】

【構築経緯】

上位帯でジガルデとルギアが増殖していると聞き、絶対に負けたくないと思ったので、カバルドン剣舞氷の牙ザシアンから構築を組み始めた。

相方の禁止伝説は、若干環境に増えていると感じた日食ネクロズマ入りのサイクルへの抵抗力を決め手にスカーフ黒バドレックスを選択。以上の3体を構築の軸とした。

前期の上位構築記事を読み、相手の黒バドザシアンに対して、「早めのスカーフ黒バド+バド受け+相手のバド受けの崩し」の選出で対応できることを学んだため、バド受けの枠としてゴツメガオガエンを採用。(バド受けへの崩しはカバルドン、ザシアンと後述する水ラオスで担うことにした。)

ここまでで、ザシイベルとザシオーガをとことん舐めていたため、両方に一貫するダイマエースとして珠サンダーを採用。

最後に、ラキヌオーを崩すことが出来、様々な構築に投げていける汎用襷枠として挑発水ウーラオスを採用し、構築が完成した。

 

【コンセプト】

・想定外の対面操作で有利を取る

・強いポケモンで固める

 

【個体紹介】

(採用順)赤字:上昇補正 青字:下降補正

 

カバルドン@オボンのみ

性格:呑気 特性:すなおこし

実数値:215(252)-132-172(148)-x-106(108)-57 (S個体値24)

技構成:地震/あくび/ステロ/ふきとばし

 

参考元→【剣盾S29 最終27位&最終98位】五月雨カバザシオーガ - 思考がビタロック (hatenablog.com)

 

 安定と信頼のカバルドン。ルギアやジガルデを流す事、環境に増えていた日ネク入りのサイクル構築をステロあくびで荒らす事ができ、非常に重宝した。

 調整は、S30で使わせていただいたLazyさんの物を今期も使わせていただきました。相変わらず使いやすかったです。

 

ザシアン@朽ちた剣

性格:意地 特性:不撓の剣

実数値:199(252)-213(28)-141(44)-x-136(4)-191(180)

技構成:巨獣斬/インファイト/氷の牙/剣の舞

 

参考元→【剣盾S30使用構築】蒼剣バドバンギノラゴン【最終13位/R2058】 - 布団に入ってひと休み。 (hatenablog.com)

ダメ計:HB特化ルギアをステロ+巨獣斬(+3)で中乱数一発(68.7%)、砂ダメ込みだと確定

 

 ふとんザシアン。コピーメタモンの巨獣斬を耐えるのと、Sが早いのが偉すぎたので速攻で真似させていただいた。技構成は、必須の「巨獣斬」、ルギアを強行突破する「剣舞」、ジガルデとサンダー対策の「氷の牙」、バドが重いポリ2とラッキーへの遂行速度重視の「インファイト」で完結。(結果的に原案と同じになった)

 カバルドン剣舞ザシアンを以前に使っていたのもあり、非常に手に馴染んだ。

 

バドレックス(黒)@拘りスカーフ

性格:控えめ 特性:人馬一体

実数値:191(124)-81-126(204)-203-120-193(180) (A個体値0)

技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/バトンタッチ

 

参考元→【剣盾S30使用構築】蒼剣バドバンギノラゴン【最終13位/R2058】 - 布団に入ってひと休み。 (hatenablog.com)

 

 改悪ふとん黒バド。ふとん黒バドミラー意識でSラインを上げたいという理由で、美しい調整に手を加え、CとDを削ってあさましくSを1だけ伸ばした(ふとんさん、ごめんなさい…)。ただ、その甲斐あってかスカーフ黒バドミラーでSを抜かれていることは最終日1度も無かったので、相手の黒バドの処理ルートに黒バドを使えたのは良かったと思う。

 また、今回のスカーフ黒バドにはダイウォール媒体として「バトンタッチ」を採用した。この意図としては、黒バドミラーの対面において交代の代わりにバトンタッチを押す事で、バド受けに引かれた場合はバド受けへの崩しの駒(カバ、ザシ、水ラオス)を対面させ、バドが突っ込んできた場合(=襷バド)ではガエンに引く、といったように相手の行動を見てから交代先を分岐できるようにするためである。前者のパターンを決める事ができると、先に相手のサイクルに風穴が空く為、かなり有利に試合を進められた。やってる事は言わば「ノーリスク釣り交換」であり、これができるのはミラーで上を取れる可能性が高い、Sラインが早いスカーフ黒バドの特権であり、調整とも噛み合っていた技であった。

 ぶっちゃけトリックを殆ど撃たず、ダイウォール媒体なら何でもいいやと指を振ると悩んで投入したのが始まりだったが想像の10倍くらい強くて面白かった。流石に汎用性を考えるとトリックほどではないと思うが、意外と強力な補助技の1つだと感じた。

 

ガオガエン@ゴツゴツメット

性格:生意気 特性:威嚇

実数値:201(244)-135-128(140)-x-138(124)-68 (S個体値22)

技構成:フレアドライブ/DDラリアット/堪える/とんぼ返り

 

調整意図:

  HB→A244ザシアン(A±0)のインファイトを最高乱数切り耐え

  D→あまり、なるべく高く

  S→無振りカバルドン抜き

その他ダメ計:

 コピーザシアンをゴツメ+ゴツメ+フレドラで確定で落とし、コピー巨獣斬×2+フレドラの反動ダメージを255/256で耐え(要するに、コピーザシアンに後投げして対面勝てる(襷メタモン非考慮)」

 

 クッション。チョッキほどの耐久はないが、コピーザシアンを削りたい(ゴツメ+巨獣斬でコピーザシアンが落ちる)事、堪えるによるダイマ枯らし性能に優位性を見出したのでゴツメで採用。対面操作技が捨て台詞でなく蜻蛉返りなのは、ガオガエン対面突っ張ってくるヤンキー黒バドの襷を割り、スカーフバドで縛るため。

 裏に置くことでメタモン入りにもザシアンを初手投げする言い訳になるので、選出率はかなり高めでした。

 

サンダー@命の珠

性格:臆病 特性:静電気

実数値:165-99-106(4)-177(252)-110-167(252)

技構成:ライジングボルト/暴風/とんぼがえり/電磁波

 

 少し尖った技構成の珠サンダー。ザシオーガとザシイベルを宇宙一舐めていたので、それらに1番刺さるであろう技を並べていったらこうなった。

ライジングボルト」は非ダイマでもカイオーガを大きく削るため、「電磁波」はイベルの後発ダイマを止めるために採用した。

「蜻蛉帰り」はイベザシマンムーマンムーに向かって撃ち、襷を割りながら氷技にザシアンを投げるムーブをしたいため採用した。副産物として、バンギラスをダイワームで無理やり削って、黒バドと役割集中を行う動きもできてそれなりに強かった。

 ただし、羽休めとボルチェンが無いことでかなりホウオウ入りのサイクルに出しづらかったので諸説。

 

ウーラオス(水)@気合の襷

性格:意地 特性:不可視の拳

実数値:175-200(252)-120-x-81(4)-149(252)

技構成:水流連打/インファイト/挑発/アクアジェット

 

バドザシではおなじみの汎用襷枠。ホウオウ絡みのサイクルやラキヌオーの崩しをしてもらいました。

あと今期は謎にホウオウ+Bキュレムに何回も当たったので、コイツのおかげで拾えて良かったです。

 

【重いポケモンと並び】

カイオーガ

→誰も受からず、サンダーを絡めて対面処理するしかないのでめちゃくちゃきつい。カイオーガ+サンダー受けは割と絶望。ザシオーガはギリ勝率6割超えてたが、ザシアン以外と組んでるオーガはマジで無理(ルギアオーガとか)。本構築のバカポイント。

レシラム

→なんか多かったけどチョッキレシラムって何…。カモられまくったので、最後の方は並びでチョッキを察したらカバルドンで初手ダイマ合わせて突破していた(2勝)。

イベルタル+ラキヌオー

→イベル入りに水ラオスを通しに行く必要があるのでキツい。基本無理だが、イベルに麻痺が入れば削って水ラオスで縛れなくもなかったり、ラッキーいるのにサンダーに向かって初手ダイマ吐いてくる人がいて、何故か結構勝った。

 

その他色々。

 

【結果】

tn Abyss 最高198x 最終1973 -最終107位

tn silent†waltz 最高1981 最終1907 -最終236位

 

↓最高はここから格上に1勝1敗で、推定レート1987か1988くらい

 

【あとがたり】

構築思いついたのが前日で練度がイマイチだった事、構築単位でカイオーガを舐め過ぎていた事が大きな敗因だったと思います。

保存してれば最終80位くらい(サブロムも90位台)でしたが、最終2桁後半はもう要らないので潜ったことに後悔はないです。

とはいえ、初めて2ロム2桁ライン以上を超え、自分がやりたいポケモン(攻めサイクル)ができ、そして黒バドのバトンタッチで何回もニチャる事ができたので、個人的には楽しい最終日でした。

 

次こそは目標の2桁前半を取れるように頑張ります!

 

以上、閲覧ありがとうございました。

何かあればこちらまでお願いします。

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スペシャルサンクス】

・バドザシ初心者の僕に色々教えてくれた、まどれーぬさん

・オフ会でお会いしたすばらしい皆様